2019-05-17から1日間の記事一覧

少年院卒の問題児が大人に求めていたこと

今になって振り返ると、非行に走っていた頃も母や先生に求めていたことがたくさんあった。 構ってほしいという気持ちに始まり、愛してほしい、けれど放っておいてほしいという、様々な気持ちがぐちゃぐちゃになっていたように思う。 特に中学生、高校生の頃…

教師に精神的、金銭的余裕が必要だと思う理由

少子化に伴い、介護職に勤めている方の給与や福利厚生についてよく議論されるようになった。 私は教師についても、同様に考えてほしいと思っている。 これには理由があって、お金と精神的な余裕が関係している。 金銭的余裕と精神的余裕はいつだってイコール…

少年院卒であることを公にしようと思った理由

自分が少年院卒であることを公にするのは、デメリットばかりだ。 私が少年院卒であることを知る人は、現実世界にほとんどいない。 人生を通して様々な経験をし少年院という場所で暮らして、生意気にも子育てや教育について口を挟みたい気持ちに駆られた。 机…

人は何度も性犯罪に遭うと恐怖すら感じなくなる

私の人生は、特異だ。 人からそう言われることも多いが、自分でも少々多くを見過ぎているのではと思う。 初めて性犯罪に遭ったのは、小学生になってすぐの頃だった。 それからレイプ、痴漢、不審者、下着泥棒、ストーカー、性犯罪と呼ばれるものは一通り被害…

子どもを少年院に入れたくないなら抑圧して育てるな

どうやったら少年院に入るような子どもができるか、不思議ではないだろうか。 私の生まれ育った家庭環境は、特段変わっていたわけでもない。 シングルマザーに育てられたが、幼少期は父と母と妹と普通の家族を営んでいた。 虐待されていたわけでもなく、育児…

少年院卒の恋愛観はとても歪んでいる

以前お話したように、育った環境は性格よりも性癖に出る。 私は性癖異常だという自覚があるが、これは性癖に限った話ではない。 私の場合、どちらかというと恋愛観自体が狂っているので、性癖は付随して狂っていても仕方ないという感じだ。 男を見る目がない…

医療少年院送致された私は精神病なのか

そもそも疾患の疑いがあるから医療少年院に送致されるわけで、そんな私も精神病じゃないかと疑惑を持つことは自然なことである。 しかし、残念ながら私は精神病ではない。ろくに風邪も引かない健康優良児そのもので、基本的になんとかなるさのお気楽主義であ…

医療少年院のタイムスケジュール

刑務所や少年院などの施設にもタイムスケジュールが存在するが、医療少年院は少し特殊なタイムスケジュールが存在する。病を抱えた少年たちにとって、規則に縛られた生活は「送れない」こともあるのだ。それらに対応したタイムスケジュールとは一体どんなも…

医療少年院の基本的なイロハ

日本に二箇所しかない医療少年院の実態が明かされることは少ない。私が送致された医療少年院は、あの酒鬼薔薇事件の少年が収監された少年院でもある。通常の少年院とは異なる施設で、日々どのようなプログラムが行われているのか。