少年院卒が考える人生とは
先日逮捕されたピエール瀧氏とユニットを組んでいる石野卓球氏が、逮捕後に笑顔のツーショット写真を投稿したと反響を呼んでいる。 多くのファンはその姿にありのままの電気グルーヴを感じられたと喜んでいたが、一方、若者に悪影響を与えるのではとの声も聞…
私は今では想像が付かないほど、内気で無口な子どもだった。 特に両親が離婚してからは、学校へ行っても友人と一言も口をきかない日もあった。 いじめを受け始めたのは両親が離婚してすぐの、小学校4年生から。 中学2年生で非行に走るようになってからは、い…
私は今の時代を生きやすいとは思わない。 ものは考えようかもしれないが、政治的、経済的に若者が苦しんでいることは紛れもない事実だろう。 数々の自己啓発本が販売され、「自分がなにか」という疑問と向き合いながら生きている人は多い。 だが、自分など探…
どう思うだろうか。 一般的に考えたら、不幸なことなのかもしれない。 少年院に入りたくて入る人はいないし、そう望む親もいないだろう。 少年院や鑑別所が必要ない世界なら、どの子どもも幸せに暮らしていけるのかもしれない。 だが、私は少年院出院者とし…
少年院送致になってやることもないので、逮捕後からずっと本を読んでいた。 最初は小説や漫画を読んでいたが、医療少年院で精神科医と出会ったことにより自己啓発や心理学にハマっていった。 その中でも、未だに精神安定剤代わりに読み返す本がある。 この本…
今になって振り返ると、非行に走っていた頃も母や先生に求めていたことがたくさんあった。 構ってほしいという気持ちに始まり、愛してほしい、けれど放っておいてほしいという、様々な気持ちがぐちゃぐちゃになっていたように思う。 特に中学生、高校生の頃…
どうやったら少年院に入るような子どもができるか、不思議ではないだろうか。 私の生まれ育った家庭環境は、特段変わっていたわけでもない。 シングルマザーに育てられたが、幼少期は父と母と妹と普通の家族を営んでいた。 虐待されていたわけでもなく、育児…
幼児教育において、環境と人格形成についてよく論じられている。関係がないと言っている人も多いが、問題児として非行に走る子どもの多くが環境に影響を受けている。少年院から見える景色は、環境と人生には絶対に関係があるものだった。